噛めない「入れ歯」で悩んでいる方へ

「入れ歯」＝「合わない」ではありません

「入れ歯」に関する大きな誤解は、「入れ歯は合わないもの」と思っていることです。
すべての入れ歯が「お口に合わない」入れ歯ではないことをご理解ください。

では、なぜお口に合わなくなってくるのか？

それは、人間の口の中は絶えず変化しているので、その変化に入れ歯が対応できなくなるからです。

そして、もう一つ理由があります。だんだんと合わなくなっていったのではなく、もしかすると、最初から合っていない入れ歯を作ってしまったことも考えられます。

当院では、「合う」入れ歯を患者さんにお届けするために、様々な「こだわり」を持って、入れ歯製作に取り組んでいます。

特にこだわりを持っているのが「入れ歯のズレ」です。詳しくご説明します。

診断用義歯を使用して、
ズレない入れ歯を製作

当院ではズレない入れ歯を製作するために「診断用義歯」を使います。

こんな効果が見込めます。

お口元が「若々しく」なります

お口に合う入れ歯をつけると、「ほうれい線」や「口元のシワ」がなくなり、今までよりも、ずっと若々しく綺麗になります。

「しっかり」噛めるようになります

お口に合う入れ歯だと、噛む力が向上するので、何でもしっかり噛めるようになります。

「飲み込む」力が上がります

舌や頬などの口腔内の筋肉が改善し、嚥下能力も向上します。

どうして、このような効果が見込めるかについて、
「一般的な入れ歯」と「診断用義歯」の製作工程の比較でご説明します。

• 「一般的」な入れ歯製作

  歯型の採得

  本義歯の製作

• 「治療用義歯」活用の入れ歯

  歯型の採得

  診断用義歯の製作

  顎の位置の調整／歯茎の活性化

  適切な骨格と歯茎の構築

  本義歯の製作

一目瞭然かと思いますが、違いは「工程数」です。
一般的な入れ歯製作は2工程、治療用義歯を使った入れ歯製作は5工程です。

この差は、合う入れ歯をつくるための「リハビリ期間」とお考えください。

合わない入れ歯をずっと使い続けていると、本来の噛み合わせがズレてきます。その状態でお口の印象をとり、入れ歯を製作すると、ズレた入れ歯が完成してしまいます。

ズレた入れ歯なので、痛くて、噛めなくて、外れやすい入れ歯となるわけです。

まずは、ズレた噛み合わせなどを「正常に戻す」必要があります。
それを行うための仮義歯が「診断用義歯」です。
この工程によって、本来の噛み合わせに戻します。その後にはじめて、お口の印象をとり、入れ歯を製作します。そうすることで、あなたに「合った」入れ歯となります。

お口の状態に「合う」入れ歯をご提案します

患者さんのお口の状態に合わせて、最も「合う」入れ歯をご提案します。
従来からある「金属床」の他にも、患者さんにのご希望にお応えする入れ歯をご用意しています。

「金属のバネ」がない審美入れ歯

「部分入れ歯」の患者さんには「ノンクラスプデンチャー」をご提案しています。部分入れ歯の「金属のバネ」が嫌だという方が多いからです。金属の部分を歯茎の色合いに近い樹脂にすることで目立たなくしています。様々なメーカーのご用意があります。

スマイルデンチャー

スマイルデンチャーは、透明感があり、歯茎の色と良く馴染むので、入れ歯が入っていると気づかれないほど自然な見た目となります。薄くて軽いため、違和感も少ないことも利点の一つです。

ビューティーデンチャー

ビューティーデンチャーの特徴は、「レイニング樹脂」という特殊な素材を使用していることです。この素材は、変色しにくい、臭いがつきにくい「低吸収性」と耐久性を併せ持っています。
また、保険の入れ歯と比較して、体に有害な残留モノマーの溶出もありません。過敏症やアレルギー症でお困りの方にも最適です。

バルプラスト

パルプラストは、歯の付け根にうまくはまり込み、密着するという特徴があります。ナイロン素材に近いため、やわらかくなめらかで、割れにくいという利点もあります。（但し入れ歯を入れる隙間が5㎜以上ないとできない場合があります。）米国で50年以上の歴史があり、実績も申し分ありません。

ミラクルフィット

ミラクルフィットの特徴は、「ポリカ―ボネート」という特殊素材100％でできていることです。高い耐久性と、ガラスと比べられるほど透明感があるため、機能的でありながら審美性に優れた入れ歯です。とても軽量で、長時間装着していても疲れにくいという利点もあります。

自分の歯のように
「しっかり噛める」入れ歯

「しっかり噛める」という機能性と「見た目がきれい」という審美性の両方を実現した入れ歯が「磁性アタッチメント義歯」と「インプラントオーバーデンチャー」です。
それぞれについて詳しくご紹介します。

「磁石」で吸着する
「磁性アタッチメント義歯」

磁性アタッチメント義歯は、バネではなく、磁石の力で入れ歯を固定するものです。歯根に金属を装着し、入れ歯に装着した磁石と吸着する仕組みとなっています。そもそも「バネ」というものがないため、見た目が美しく、しっかり噛めるようになる装置です。

「インプラント」で固定する
「インプラントオーバーデンチャー」

インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯の固定源をインプラントにしたものです。固定源がインプラントのため、しっかり固定でき、バリバリ噛めることが最大のメリットです。
治療についてもそれほど大がかりなものではありませんので、ご安心ください。

「入れ歯」は「生きる力」を与えてくれます！

入れ歯で悩まれている方は、「入れ歯は、合わないものだ」「満足できる入れ歯はない」と諦めている方が多いです。

しかし、実際は「入れ歯で満足している」方が大勢いらっしゃいます。
自分に合う入れ歯をつくるために、じっくりと時間をかけて製作している方です。 この事実を、入れ歯で悩まれている方にもっと知ってほしいです。

噛める入れ歯で生活することは、大げさなようですが、「生きる力」を与えてくれます。

あきらめずに、一度ご相談ください。

「セカンドオピニオン」にも対応しています

当院では、「セカンドオピニオン」の方にもご来院いただいています。

歯科医師によって、考え方や流派が違いますので、治療法はたった一つということはありません。複数の医師の提案する治療法を聞き、「ご自身の価値観に合った治療法」を選択してください。

セカンドオピニオンは、治療法だけでなく、ドクターの「人柄」なども知る機会となります。

歯科治療は、人と人との信頼関係が大切です。「この先生なら任せても大丈夫」と思える歯科医師を見つけるために利用するのもよいでしょう。

治療について悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。